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子どもの歯ぎしりに注意!原因や放置するリスク、対処法

こんにちは。東京都港区「虎ノ門ヒルズ駅」より徒歩1分にある歯医者「虎ノ門ヒルズ駅前歯科」です。

寝ているときに歯ぎしりする女の子

子どもが歯ぎしりをしている「なぜこんなことをするのか」「放っておいても大丈夫なのか」といった疑問や不安を感じる保護者の方が多いのではないでしょうか。寝ている間にギリギリと音が鳴っていたり、無意識に歯を擦り合わせたりしている様子に心配になる方も少なくないでしょう。

実は、子どもの歯ぎしりには様々な原因が潜んでおり、ストレスや歯列の異常、成長などが関係していることがあります。また、放置したままでは歯や顎に悪影響を及ぼす可能性もあるため、適切な対処が求められます。

この記事では、子どもの歯ぎしりの主な原因や放置するリスク、効果的な対応方法について、わかりやすく解説します。お子さまの健康な口腔環境を守るためにも、正しい知識を身につけておきましょう。

歯ぎしりとは

歯ぎしりのイメージ

歯ぎしりとは、上下の歯を強くこすり合わせたり、軽く噛みしめたりする無意識の行動のことを指します。特に、就寝中に見られることが多く、家族から指摘されて気づくケースがほとんどです。歯ぎしりは歯やあごに負担をかけ、長期的には歯の摩耗や顎関節症の原因となることもあります。

歯ぎしりには、いくつかのタイプがあり、種類によって対処法も異なります。代表的な歯ぎしりは、グラインディング、クレンチング、タッピングの3つです。

グラインディングは、上下の歯をギリギリと大きくこすり合わせるタイプです。ギリギリと擦り合わせる音がなるため、最も周囲に気づかれやすいタイプです。強い負荷がかかるため、歯の表面がすり減ったり、詰め物が取れたりするリスクがあります。

クレンチングは、歯を強く噛みしめるタイプの歯ぎしりです。ギリギリと音を立てることは少なく、本人にも気づかれにくいのが特徴です。無意識にあごの筋肉に力が入っている状態で、日中の集中やストレスと関連して現れることがあります。

タッピングは、上下の歯をカチカチと軽く何度も打ち鳴らすように動かすタイプの歯ぎしりです。神経質で緊張しやすい傾向のある子どもに見られることがあります。短時間に一定のリズムで繰り返されるのが特徴で、クレンチングと併発することも多いです。

子どもが歯ぎしりをする原因

子どもが歯ぎしりをする原因のイメージ

子どもの歯ぎしりには、大人とは異なる特徴があり必ずしも問題行動とは限りません。

しかし、毎日のように歯ぎしりが続くようであれば、原因を理解して対処する必要があります。ここでは、子どもの歯ぎしりが起こる主な要因について詳しく解説します。

成長に伴う一時的な現象

歯列が整っておらず、上下の歯のバランスがとれていない時期には、歯ぎしりが起こりやすくなります。

特に、乳歯から永久歯への生え変わりの時期には、歯が抜けたりグラグラしたりすることで歯並びや噛み合わせが不安定になります。このため、上下の歯を無意識に擦り合わせて噛み合わせを調整しようとする子どもが多いです。

成長とともに顎が発達したり生え変わりが完了したりすれば、噛み合わせが安定するため自然と歯ぎしりが収まるケースも少なくありません。

精神的ストレスや緊張

子どもも大人と同様に、日常生活の中でさまざまなストレスを受けます。小学校のクラスでの人間関係や、家庭内での出来事などが原因で精神的に緊張している状態が続くと、睡眠中に歯ぎしりが現れることがあります。

顎の発育促進

お子さまの場合、歯ぎしりによって顎の筋肉を鍛え、顎の正常な発育を促していることもあります。歯に深刻な影響が出ていないのであれば、過度に心配する必要はないでしょう。

子どもの歯ぎしりを放置するリスク

寝起きなのに眠たくてだるそうな子ども

子どもの歯ぎしりを放置すると、子どもの健康にさまざまな影響を与える可能性があります。以下に、子どもの歯ぎしりを放置することで起こりうるリスクを解説します。

顎関節への負担

持続的な歯ぎしりは、顎関節にも過度な負荷をかけます。成長期の子どもの関節はまだ未発達であるため、大人よりも顎関節へのダメージを受けやすいです。過度な負担は、顎の痛みや違和感、口を開けにくくなるといった顎関節症の症状を引き起こすことがあります。

顎関節症になると、痛みや違和感から食事や会話にも支障が出ることがあるでしょう。

歯が磨耗する

歯ぎしりが続くと、歯の表面がすり減り、知覚過敏や痛みの原因になります。また、特定の歯だけに負荷がかかることで歯列が乱れ、噛み合わせが悪くなることもあります。嚙み合わせが悪いと、さらに歯ぎしりをしてしまう悪循環に陥りやすくなります。

睡眠障害

歯ぎしりは睡眠中に起こることが多く、睡眠の質に直接影響を与える可能性があります。「寝ているはずなのに疲れが取れていないように見える」「睡眠時間は十分に確保しているはずなのに日中に眠ってしまっている」など、睡眠・休息に影響を及ぼすかもしれません。

睡眠は心身の健やかな発達に欠かせないため、質の低下は子どもの日常生活全体に悪影響を及ぼす可能性があります。

社会生活への影響

歯ぎしりによる口内の痛みや顎の張りが続くと、学校での食事に支障をきたしたり、授業中に集中できなくなったりする可能性もあります。例えば、給食の時間に痛みを感じて食べ物を一部しか食べられず、栄養が偏ることもあるでしょう。顎の張りから頭痛や肩こりが引き起こされることもあります。

子どもの歯ぎしりの対処法

歯科医院で診察してもらう子ども

子どもの歯ぎしりは自然に治まることもありますが、症状が目立つ場合は適切な対処が大切です。歯ぎしりは朝起きたときの疲れや顎の違和感で気づくことが多いですが、特に就学前後の子どもは言葉で不調を伝えるのが難しいため、保護者の観察力が非常に重要になります。

ここでは、子どもの歯ぎしりに対する主な対処法を具体的に紹介します。

歯科医院での専門的な評価と治療

歯ぎしりの頻度や噛みしめの程度、歯への影響を正確に把握するためには、歯科医師による診察が必要です。歯科医師は、顎の動きや筋肉の緊張状態、歯の摩耗具合などを確認し、症状の程度に応じた対応を判断します。

必要に応じてマウスピースの装着を提案されることもあります。特に、日中の噛みしめが強く、歯の摩耗や顎関節への影響が見られる場合、マウスピースの使用によって歯ぎしりの負担を軽減することが有効です。

噛み合わせの調整

噛み合わせが悪い場合、歯ぎしりの原因となることがあります。歯並びの状態を診断したうえで、必要に応じて矯正治療を検討することが歯ぎしりの改善につながる場合があります。

特に、顎の発育が未成熟な時期に矯正治療を受けることで、全体的な噛み合わせのバランスが整い、無意識の歯ぎしりが軽減される可能性もあります。

ストレスの軽減とリラクゼーション

歯ぎしりへの対策としては、ストレスの軽減を図ることも非常に重要です。子どもにとってストレスとは大人が想像する以上に影響が大きく、プレッシャーや不安な感情が強くなると歯ぎしりが引き起こされることがあります。

特に、入園・入学・人間関係の変化、家庭内の雰囲気などが原因となる場合があります。ストレスがかかりやすい時期には、特にお子さまの様子に注意を払ってあげましょう。

就寝環境の見直し

就寝環境や習慣の見直しも、歯ぎしり予防に効果的です。寝る前のスマートフォン・タブレットの使用は控えるようにし、就寝1時間前には明るい画面から離れるようにしましょう。

寝る前に保護者の方と落ち着いて過ごすことで、安心感が高まり、自然と歯ぎしりが減少するケースもあります。

まとめ

公園で寛ぐ笑顔の親子

子どもの歯ぎしりは、成長過程の中でよく見られる現象の一つであり、必ずしも深刻な問題とは限りません。歯ぎしりが一時的なものであれば自然に治まることもありますが、長期間続く場合は顎や歯の発育、睡眠の質に影響を与える可能性があります。

放置することで顎関節への負担が増加し、痛みや違和感が生じる場合もあるでしょう。また、歯の摩耗や噛み合わせの乱れを引き起こすこともあるため、注意が必要です。

もしお子さまに歯ぎしりが見られるようであれば、まずは保護者がしっかりと観察し、必要に応じて歯科医院での相談を検討することが大切です。

お子さまの歯ぎしりの改善を検討されている方は、東京都港区「虎ノ門ヒルズ駅」より徒歩1分にある歯医者「虎ノ門ヒルズ駅前歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、妥協なき歯科医療を目指して幅広い治療に対応しています。虫歯・歯周病治療や精密根管治療、生体親和性、インプラント、矯正治療など、さまざまな診療を行っています。

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