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Front Dental Clinic

歯ぎしりの影響?知られざる歯周病との関係!

こんにちは。東京都港区「虎ノ門ヒルズ駅」より徒歩1分にある歯医者「虎ノ門ヒルズ駅前歯科」です。

歯ぎしりと歯周病の関係に驚く女性

歯周病と歯ぎしりは一見関係のないように思えるかもしれませんが、実は密接なつながりがあります。歯ぎしりが歯に与える強い力は、歯周病を悪化させる原因となる可能性があり、放っておくと歯を失うリスクも高まります。

歯ぎしりをしている自覚がなくても、無意識のうちに歯に大きな負担をかけていることも多く、歯科医院での診断によって初めて気づくことも少なくありません。さらに、歯周病は初期段階では自覚症状が少ないため、進行するまで気づかないことが多いのが現状です。

今回は、歯周病と歯ぎしり、それぞれの基礎知識から、歯ぎしりによって歯周病が悪化するメカニズム、具体的な対策まで詳しく解説します。ご自身の健康な歯を守るためにも、ぜひ最後までお読みください。

歯周病とは

歯周病になった歯茎

歯周病は、歯を支える歯ぐきや骨などの歯周組織に炎症が起こり、徐々に破壊されていく病気です。歯周病は初期段階ではほとんど自覚症状がないため、気づかないうちに進行するケースが非常に多いです。

放置すると歯を失うリスクが高まるため、歯周病について正しく理解し、早めに対策を講じることが大切です。ここでは、歯周病の進行段階について詳しく解説していきます。

歯肉炎

歯肉炎は、歯周病のなかでももっとも初期の段階にあたる状態です。歯と歯ぐきの境目に歯垢(プラーク)がたまることで細菌が増殖し、歯ぐきに炎症が起こります。

主な症状としては、歯ぐきの赤みや腫れ、歯磨きの際の出血などが挙げられますが、痛みを感じることはほとんどありません。

この段階では、歯を支える骨にはまだ影響が及んでいないため、正しい歯磨きや歯科医院でのクリーニングによって改善が期待できます。自覚症状が少ないからといって放置せず、早めにケアを行うことが、歯周病の進行を防ぐために重要です。

軽度歯周炎

歯肉炎が進行すると軽度歯周炎に移行します。この段階では、炎症が歯周ポケット内に進み、歯を支える骨が一部破壊され始めます。この段階になると、歯ぐきの腫れや出血が続き、歯みがきをしてもなかなか改善しないことが多くなります。

軽度とはいえ、すでに歯を支える骨がダメージを受け始めているため、早めに歯科医院で治療を受けることが重要です。

中等度歯周炎

中等度歯周炎は、歯周病がさらに進行し、歯ぐきの炎症だけでなく、歯を支えている骨(歯槽骨)が明らかに減ってきている状態です。歯周ポケットはより深くなり、歯ぐきの腫れや出血に加えて、歯が少し動くように感じることもあります。

また、この段階になると、歯ぐきから膿が出たり、強い口臭を感じたりすることもあります。歯ぐきが下がって歯が長く見えることもあるでしょう。

ここまで進むと、家庭でのケアだけでは改善が難しく、歯科医院での本格的な治療が必要です。放置すると重度歯周炎へと進み、歯を失うリスクが高まるため、早めの対応がとても重要です。

重度歯周炎

重度歯周炎は、歯周病の最終段階であり、歯を支える骨の大部分が破壊されている深刻な状態です。

歯周ポケットは深くなり、歯ぐきは大きく下がり、歯はぐらぐらと動くようになります。噛む力が弱くなったり、食べ物が噛みにくくなったりするほか、膿が出たり、強い口臭がすることもあります。

この段階にまで進行すると、自然に歯が抜け落ちることもあり、抜歯が必要になるケースも少なくありません。治療では、歯石や感染源の除去に加え、歯周外科手術が行われることもあります。

重度歯周炎になる前に、定期的な歯科受診と日常の口腔ケアで早期発見・予防に努めることが最も重要です。

歯ぎしりとは

睡眠中に歯ぎしりをする女性

歯ぎしりとは、上下の歯を無意識に強くこすり合わせたり、噛みしめたりする癖のことを指します。特に睡眠中に起こることが多く、自分では気づかないまま歯やあごに大きな負担をかけているケースが多く見られます。

歯ぎしりの種類

歯ぎしりにはいくつかのタイプがあり、その動きや影響もさまざまです。ここでは代表的な歯ぎしりの種類をご紹介します。

グラインディング

グラインディングは、上下の歯を強くこすり合わせる歯ぎしりの代表的なタイプです。主に睡眠中に起こり、ギリギリと音が鳴ることが多いため、家族から指摘されて気づくケースもあります。

この動きによって歯の表面がすり減り、象牙質が露出することで知覚過敏の症状が現れたり、歯の形が変わったりすることもあります。また、摩耗によって噛み合わせが悪くなることもあります。

クレンチング

クレンチングは、上下の歯を強く噛みしめるタイプで、音はほとんど出ません。日中の緊張時や集中しているとき、または就寝中に無意識に行われることが多く、気づきにくいのが特徴です。

歯や歯周組織に継続的な圧力がかかるため、歯の根元にヒビが入ったり、歯ぐきに炎症を引き起こしたりすることがあります。

タッピング

タッピングは、上下の歯をカチカチと打ち鳴らすように繰り返し当てるタイプの歯ぎしりです。 継続的に歯や顎に振動が加わることで、歯の損傷や顎関節への負担が生じる可能性があります。

歯ぎしりの原因

歯ぎしりの原因はさまざまで、複数の要因が重なって発症することが一般的です。

ストレスや精神的な緊張

ストレスや不安、緊張といった精神的な負担は、歯ぎしりの大きな原因のひとつです。心が緊張状態にあると、体にも無意識のうちに力が入り、歯ぎしりや食いしばりが起こりやすくなります。

特に睡眠中はストレスの影響が現れやすく、日中の悩みや疲れが原因で、知らないうちに歯をギリギリとこすり合わせることがあります。

噛み合わせの異常

歯の噛み合わせが正しくない場合、上下の歯がバランスよく接触できず、無意識に調整しようとして歯ぎしりを引き起こすことがあります。たとえば、歯並びのズレ、過去に治療した被せ物や詰め物が高すぎる・低すぎるなども原因となります。

噛み合わせの不具合は、歯だけでなくあごや筋肉にも負担をかけるため、放置すると顎関節症や慢性的な頭痛の原因になることもあります。歯ぎしりが続く場合は、一度歯科医院で噛み合わせのチェックを受けるとよいでしょう。

生活習慣

喫煙や過度の飲酒、カフェインの摂取など、生活習慣も歯ぎしりのリスクを高める要素となります。これらの刺激物は、睡眠の質に影響を与え、筋肉の緊張を促進することがあるため、間接的に歯ぎしりを誘発する可能性があります。

歯ぎしりが歯周病を悪化させるって本当?

歯ぎしりが歯周病を悪化させるって本当なのか考える女性

歯ぎしりと歯周病は、それぞれ別の原因で起こるものですが、実は深い関係があります。歯ぎしりそのものが歯周病の直接的な原因になるわけではありませんが、すでに歯周病にかかっている人にとっては、症状を大きく悪化させる要因となることがあるのです。

歯ぎしりによって歯にかかる強い力は、歯ぐきや歯を支える骨(歯槽骨)に大きな負担をかけます。特に、歯周病によって組織が弱っている状態では、その力がダメージとなり、炎症が悪化したり、骨の吸収が進んだりする可能性があるのです。

歯周病の治療を受けていてもなかなか改善しない場合は、歯ぎしりが影響している可能性があるため、歯科医院で相談したほうがよいでしょう。

歯周病を悪化させる歯ぎしりの癖があるときは

歯ぎしりの予防に使用するナイトガード

歯ぎしりが歯周病の悪化の要因となることがわかったところで、次はその対策について見ていきましょう。

ナイトガードを使用する

ナイトガードとは、就寝時に装着するマウスピースのことで、歯と歯が直接擦れ合うのを防ぎます。歯ぎしりによる力を分散し、歯や歯周組織へのダメージを軽減する効果があります。

歯ぎしりの癖がある方は、まず歯科医師に相談し、ナイトガードを作成してもらうと良いでしょう。装着することで歯ぎしり自体がなくなるわけではありませんが、歯へのダメージを防ぐことができます。

ストレスを管理する

歯ぎしりの大きな原因のひとつにストレスがあります。仕事や人間関係、生活のなかで感じる緊張や不安が、無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりとなって現れることは少なくありません。

歯ぎしりの予防や軽減のためには、日常生活のなかでストレスをコントロールすることがとても重要です。たとえば、リラックスする時間をつくったり、軽い運動や散歩を取り入れたり、趣味に没頭する時間を作ったりするなどです。

人によってストレスの感じ方や対処法は異なりますが、自分なりの方法で心身を落ち着かせることが、歯ぎしりの改善、そして歯周病の悪化防止につながります。

噛み合わせを調整する

噛み合わせにズレや不均衡があると、一部の歯に過剰な力がかかり、それが歯ぎしりや食いしばりの引き金になることがあります。こうした状態が続くと、歯や歯ぐきに大きな負担がかかり、歯周病が進行する原因にもなります。

噛み合わせの異常は、自分では気づきにくいため、歯科医院で診てもらうことが大切です。必要に応じて高すぎる被せ物を削ったり、噛み合わせのバランスを微調整したりすることで、歯にかかる力を均等にすることができます。

まとめ

歯科医院で診察を受ける女性

歯ぎしりと歯周病は、それぞれ別の問題に思えるかもしれませんが、実際には深く関係しています。歯ぎしりによって歯や歯ぐきに強い力がかかると、歯周病が悪化しやすくなり、放置すると歯がぐらつくことがあります。

歯ぎしりは無意識に行われることが多いため、自分では気づきにくいのが特徴です。ナイトガードの使用、ストレスの管理、噛み合わせの調整など、歯ぎしりの対策をすることで、歯周病の進行を防ぎ、歯を守ることができます。

気になる症状がある場合や、歯周病の治療を受けてもなかなか改善しないときは、歯ぎしりが影響している可能性があるため、歯科医院で相談するとよいでしょう。

歯周病の症状にお悩みの方は、東京都港区「虎ノ門ヒルズ駅」より徒歩1分にある歯医者「虎ノ門ヒルズ駅前歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、妥協なき歯科医療を目指して幅広い治療に対応しています。虫歯・歯周病治療や精密根管治療、生体親和性、インプラント、矯正治療など、さまざまな診療を行っています。

ホームページはこちらWEB診療予約も受け付けておりますのでぜひご覧ください。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひチェックしてみてください。

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