根管治療について
根管治療とは何ですか?
歯の内部にある神経や血管(歯髄)を除去し、感染を取り除いて根の中をきれいにする治療です。歯を残すための治療とも言える、大切な処置です。
なぜ根管治療が必要になるのですか?
虫歯や外傷などで歯の神経が炎症・感染を起こすと、痛みや腫れの原因になります。根の先で感染が起こると膿の袋ができます。感染した膿の袋は歯を支える骨を徐々に溶かしていくため、放置してしまうと抜歯が必要になってしまうこともあり、根管治療が必要です。
根管治療は何回通院が必要ですか?
通常3〜6回程度です。感染の程度や歯の状態によってはそれ以上かかることもあります。根管治療担当医による治療は通常3回程度で治療が完了します。
根管治療担当医がいることで、何が違うのですか?
根管治療担当医は、大学や学会で高度な専門トレーニングを受けた歯科医師です。保険治療では使用できない器具や材料を用いて精密な根管治療を行います。複雑な症例や再治療にも対応でき、成功率が高まります。
精密な根管治療とは何ですか?
当院ではCT、マイクロスコープやニッケルチタンファイルなどの最新機器を用い、感染源を徹底的に取り除く治療を行っています。
保険治療と自費治療の違いは何ですか?
保険診療は保険治療で決められた器具材料処置に限られますが、自費治療では根管治療担当医がより精密な機材や材料を使用し、再発リスクを最小限に抑えることが可能です。
根管治療中・後に痛みはありますか?
治療中は麻酔を使用することがほとんどのため、痛みはほぼありません。治療後に痛みや違和感が出ることもありますが、多くは数日でおさまります。
どんなときに根管治療担当医の治療が必要になりますか?
再治療が必要な歯、根管が非常に細い・曲がっている歯、根尖病変が大きいケースなど、難易度が高い場合は専門医による処置が推奨されます。
根管治療後に歯はどれくらい長持ちしますか?
適切な治療とケアを行えば10年以上保つことは可能です。被せ物や定期的なメンテナンスが歯の寿命を延ばす鍵となります。
神経を取った歯は変色しますか?
神経を取った歯は時間とともにやや灰色であったり赤茶色に変色することがあります。見た目が気になる場合は被せ物で改善可能です。
仮詰めが取れた場合はどうすれば?
できるだけ早くご連絡ください。仮詰めが外れたまま放置すると細菌が入り込み、再治療が必要になることがあります。
他院で「抜歯」と言われましたが、歯を残せますか?
当院の根管治療担当医が詳しく診査・診断します。通常の治療では難しい場合も、専門的な技術で歯を残せるケースがありますので、一度ご相談ください。
根管治療はどの歯でもできますか?
基本的にはすべての歯が対象ですが、歯の状態や構造によっては治療が難しい場合もあります。CTやマイクロスコープで正確に判断します。
治療した歯はまた虫歯になりますか?
根管治療をした歯も虫歯になることがあります。特に神経がないため痛みを感じにくく、気づきにくいので、定期的なチェックが重要です。
根管治療の成功率はどのくらいですか?
初回の根管治療であれば85%〜90%、再治療(2回目以降の治療)で約50~60%、マイクロスコープなどを用いて根管治療担当医が精密治療を行う場合ではより成功率は上がります。