ブログ

TRANOMON HILLS Station
Front Dental Clinic

インビザライン矯正って?

こんにちは、歯科医師の杉田です。
今回は、歯列矯正治療の1つであるインビザラインについて解説致します。
まずはインビザライン矯正の特徴をご説明します。インビザラインは透明なマウスピースを用いて歯を動かしていく歯列矯正治療法です。また、従来の固定式の矯正装置に比べて目立ちにくく、取り外しが可能なマウスピースを使用することが特徴です。
初めに患者さまの歯列の状態、顔貌写真の型取りを行い、シミュレーションを行うことで歯列移動後の状態を見て頂きます。当院では主治医、患者さまと治療のゴールや、治療途中で考えられることなどをじっくりとお話させて頂き、患者さまも納得していただいた上で治療を始めています。インビザライン矯正治療についてのご相談は無料で行っていますので記事をお読み頂き、興味を持たれた方はぜひ一度予約をお取りください。

◎ インビザライン歯をどのように動かしていくの?

 インビザラインの歯を動かす方法は、歯に専用の透明なプラスチック製のマウスピース(アライナー)を使用して行われます。アライナーを用いて歯列を段階的に移動させることにより行われます。どのように歯を動かしていくのかインビザラインのスタートまでの流れを簡単にご紹介します。

1) 歯科医師による計画と診断: 初回の診察では、歯科医師が患者さまの口腔内の状態を詳細に診断し、歯列矯正の適応や治療目標を決定します。インビザラインを使用して歯を動かすことが適しているかを確認します。インビザラインで動かせる歯列の状態はとても幅広く、多くの症例に対して適応になります。しかし、インビザラインが苦手とする歯の動きもあるため、従来の矯正方法と比較して患者さまに本当にインビザラインが適しているのかを慎重に判断する必要があります。

2) 口腔内のスキャンや印象採得: 当院では、デジタルスキャニングを行い患者さまの歯列をスキャニングし3Dデジタルモデルを作成します。スキャニングがどうしても難しい場合(撮影用の機械がお口に入らないなど)は印象材を用いた印象採得を行っています。得られたデジタルモデルは、治療計画、治療のゴールを設計するためやアライナーの製造に使用されます。

3) 3Dシミュレーションと治療計画: デジタルモデルを基に、3Dコンピューターアニメーション技術を用いて治療前から治療後の予測結果をシミュレーションします。歯科医師と患者さんは治療前の理想的な歯並びを確認し、治療計画を共有します。ここでは実際の歯の動きを患者さまにも見ていただくことができるためインビザラインの魅力の一つです。最初のシミュレーションはAIが理想的な歯列のゴールを設計してくるため細かい歯の動きは経験のある歯科医師が修正することでより理想的な治療計画となります。当院では患者さまとシミュレーションを見ながらじっくりと歯の動きについてお話させて頂いています。

4) アライナーの製造: 3Dシミュレーションをもとに、患者さまの治療に適したアライナーがカスタムメイドで製造されます。1つずつのアライナーには、少しずつ歯を移動させるための特定のプレッシャーが設計されています。

5) アライナーの交換: アライナーは通常、2週間程度の期間で交換します。患者さまは治療の進捗に応じて定期的に歯科医師のチェックを受けて頂き、次のアライナーに交換します。アライナーの交換を繰り返すことで、徐々に歯列が目標の位置に移動していきます。

6) 正確な装着と遵守: アライナーは正確に装着することが重要です。指示通りにアライナーを装着し、定期的に交換することで効果的な治療を進めることができます。適切な装着と遵守により、治療の成功に近づくことができます。

◎ 目立ちにくさ

◎ 目立ちにくさ

 夏本番となり、マスクをしないで過ごすことが多くなった方もいらっしゃるかと思います。インビザラインは透明なマウスピースを使用するため、他の人に矯正装置を気づかれずに治療を受けることができます。従来の金属のブラケットやワイヤーが付いた矯正装置と比較すると、インビザラインのマウスピースは非常に薄く透明で、歯にフィットしています。これにより、装置を付けていることがわかりにくく、歯列矯正をしていることを周囲の方に気づかれずに過ごすことができます。特に、お仕事で人前に立たれる機会が多い方や、特別なイベントがある方、写真撮影時にも自信を持って笑顔を見せることができます。見た目への影響を最小限に抑えつつ、矯正治療を行いたいと考える方にとって、インビザラインは非常に魅力的な矯正治療です。
当院でもインビザラインをされている方がたくさんいらっしゃいますが、見た目を周りの人に指摘されたと言う方は殆どいらっしゃいません。むしろ、マウスピース矯正をしていたのかと、驚かれるそうです。

◎ 取り外しが可能

◎ 取り外しが可能

 インビザラインのマウスピースは患者さまご自身で取り外しが可能です。食事や歯磨きの際に装置を取り外すことができますし、日々の歯磨きなどのデンタルケアが非常に容易です。従来の矯正装置では、ブラケットやワイヤーが邪魔をして細かい場所の清掃が難しかったのに対して、インビザラインではマウスピースを外してしっかりとケアすることができます。そのため矯正治療中の虫歯のリスクも大幅に軽減することができます。

◎ 快適さと安全性

◎ 快適さと安全性

 インビザラインはプラスチック製のマウスピースを使用しており、金属のブラケットやワイヤーと比較して装着感が良く、口内への刺激や潰瘍のリスクが低いとされています。以下にその特徴を説明します。

1) マウスピースの滑らかな素材: インビザラインのマウスピースは、柔軟性のあるポリウレタン樹脂(スマートトラック)やポリエチレン樹脂(エクスパンド)などで作られています。滑らかで柔軟性があり、口腔内装着時の違和感が比較的少ないです。

2) カスタムフィット: インビザラインは患者さんの口腔内のデータを基に、カスタムメイドで作られます。そのため、各患者さんの口腔にぴったりとフィットし、歯の動きに合わせて矯正が進行します。このカスタムフィットにより、装着時の快適さが向上します。

3) 切削されたエッジ: インビザラインのマウスピースは、切削されたエッジが付いているため、歯茎や口内の組織への刺激が軽減されます。装着時に口内の傷や痛みを引き起こしにくくなっています。

4) 金属のブラケットやワイヤーがない: 従来の矯正治療では金属のブラケットやワイヤーが使用されますが、インビザラインはそのような金属部品が不要です。その代わりに歯にはアタッチメントと呼ばれる小さなプラスチック(歯と同じ色のもの)を装着し、歯を動かす固定源にしています。アタッチメントを付けてしばらくは唇などに違和感を感じられる方もいらっしゃいますが殆どの方が装着していることを忘れてしまうくらい違和感のないものです。そのため、口内の軟部組織への刺激が少なく、快適に治療を受けることができます。

5) フードグレード素材: インビザラインのマウスピースは、フードグレードとして認定された素材で作られています。つまり、食品の容器や食品包装などにも使用される安全性が確保された素材です。

6) 不活性な材料:インビザラインのマウスピースは、不活性な材料でできており、金属アレルギーや過敏症のリスクが非常に低いです。

◎ まとめ

 インビザラインの簡単なご紹介をさせて頂きました。インビザラインは見た目への影響も最小限に抑え、取り外しの利便性、快適さ、高度な治療計画のサポートなどそのメリットは多岐にわたります。ただし、重度な症例には適さない場合や、適切な装着などの留意して頂きたいこともある治療です。
今後もインビザラインについての記事を投稿していきますので、記事をお読み頂き興味を持たれた方は、ぜひ虎ノ門ヒルズ駅前歯科までご連絡ください。インビザライン矯正治療についてのご相談は無料で行っていますのでご予約お待ちしております。

 虎ノ門の歯医者
「虎ノ門ヒルズ駅前歯科」

〒105-0001
東京都港区虎ノ門1-21-19 東急虎ノ
門ビル1F
Tel:03-3500-3630

診療時間 月  10:00~18:30
火  10:00~19:30
水  10:00~19:30
木  10:00~18:30
金  10:00~18:30
土  10:00~13:00/14:00~17:00 ※不定期
休  診 日曜・祝日