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親知らずは抜くべき?抜かなくてよいケースも解説

こんにちは。東京都港区「虎ノ門ヒルズ駅」より徒歩1分にある歯医者「虎ノ門ヒルズ駅前歯科」です。

親知らずのレントゲン画像と抜歯器具

親知らずは抜いたほうがいいのではないかと考える方もいるのではないでしょうか。親知らずが痛むと、抜かなければならないのかと不安に思うことがあるかもしれません。

しかし、必ずしも親知らずを抜く必要はなく、歯の生え方やほかの歯への影響によって判断されます。

この記事では、親知らずを抜くべきケースと抜かなくてよいケース、抜歯後の注意点について解説します。親知らずが気になり受診を迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

親知らずとは

オレンジにハイライトされた親知らずのCG

親知らずとは、永久歯の中で最も遅く生えてくる奥歯のことです。第三大臼歯とも呼ばれ、上下左右の奥歯、合計4本あります。

永久歯は通常12歳前後で生えますが、第三大臼歯に関しては生える年齢は個人差が大きく、15〜30歳程度で生えることが多いです。生えるスペースが足りないと斜めに生えてきたり、歯茎に半分埋まったままだったりすることがあります。

親知らずを抜くべきケース

斜めに生えている親知らず

親知らずを抜くべきケースは、次のとおりです。

横向き・斜めに生えている

親知らずが横向きに生えたり斜めに傾いたりしている場合、歯茎から顔を出せずに埋まったまま、あるいは半分だけ見えている状態になることが多いです。こうした生え方を埋伏歯と呼び、放置するとさまざまなトラブルを引き起こす原因となります。

例えば、埋伏歯は歯列の奥で密閉された空間を作り出すため、細菌が繁殖しやすくなり、歯茎が炎症を起こして膿がたまる智歯周囲炎を起こしやすくなります。

また、真っ直ぐ生えていない親知らずが隣接する歯を押すことで、歯が痛んだり、歯並び全体が乱れたりする恐れもあります。周囲に悪影響を及ぼしている場合は、ほかの健康な歯を守るためにも、親知らずの抜歯が望ましいと判断されるケースが多くなります。特に、痛みや腫れを繰り返している場合は、抜歯することが推奨されます。

虫歯や歯周病になっている

親知らずは奥まった場所にあるため、歯ブラシが届きにくく、汚れがたまりやすい環境にあります。そのため、知らないうちに虫歯や歯周病が進行していることが少なくありません。

特に親知らずと隣の歯の間は、食べかすやプラークがたまりやすい部位です。磨き残しを放置すると、親知らずだけでなく、健康な隣の歯まで虫歯や歯周病にかかるリスクが高まります。

周囲に嚢胞ができている

親知らずの周囲に嚢胞(のうほう)と呼ばれる袋状の病変ができている場合も、抜歯が必要です。嚢胞は時間の経過とともに大きくなり、顎の骨を溶かしたり、隣の歯を押したりすることがあります。

親知らずの周囲に見られるのは、多くの場合、埋まった歯の周りにできる含歯性嚢胞です。自覚症状が出にくいため、レントゲン撮影で偶然発見されるケースも少なくありません。

放置すると、痛みや腫れが生じるだけでなく、大きくなった嚢胞を取り除くために入院して全身麻酔で手術を行うこともあります。そのため、嚢胞が確認された場合は、親知らずの抜歯と嚢胞の除去を同時に行うのが一般的です。

親知らずを抜かなくてもよいケース

完全に埋まっている親知らず

状態が良好であれば、必ずしも親知らずを抜く必要はありません。以下のケースでは、抜歯せずに経過観察が選択されることも多いです。

まっすぐ生えている

親知らずがまっすぐ正しい位置に生えていて、上下の歯がしっかり噛み合っている場合は、抜く必要がないことが多いです。

このような状態であれば、他の歯と同じように噛む働きを助ける役割を果たしてくれます。歯茎に炎症や痛みがなく、虫歯や歯周病のリスクも低ければ、問題なく使い続けられるでしょう。

ただし、親知らずは奥にあるため、磨き残しが出やすく、虫歯や歯周病になる可能性があります。まっすぐ生えているからといって油断せず、日々のセルフケアと定期的な歯科検診を欠かさないようにしましょう。

完全に埋まっている

親知らずが完全に顎の骨の中に埋まっており、歯茎の表面に露出していない場合も、必ずしも抜歯の対象にはなりません。ほかの歯を押したり、隣の歯の根を圧迫したりしていない場合は、定期的な経過観察のみで対応します。

親知らずを抜く流れ

親知らずを抜歯用器具で抜いているイメージ

親知らずの抜歯は、虫歯の治療や歯のクリーニングと異なり、外科的な処置が必要になります。ここでは、親知らずを抜く流れを解説します。

検査

レントゲンや歯科用CTなどの検査が行い、親知らずの位置や状態、神経との距離などを正確に把握します。検査結果をもとに、口腔内の状態や生活習慣、全身疾患の有無などを踏まえて抜歯の必要性を判断します。

抜歯

手術当日は、局所麻酔をしてから抜歯を行います。歯がまっすぐ生えている場合は短時間で完了することもありますが、埋伏歯などは歯肉や周囲の骨を切開する必要があり、時間がかかることもあります。最後に縫合して終了です。

麻酔の効果によっては、抜歯後しばらく口唇や頬がしびれることがありますが、通常は数時間で改善します。

抜歯後の処置

歯を取り除いた後は止血処置を行います。糸で縫合することもありますが、縫合しないケースもあります。その後は、止血のためにガーゼを噛んでしばらくそのままにしておきます。

麻酔が切れると痛みが出ることがあるため、痛み止めや、化膿止めとして抗生物質も処方されるのが一般的です。

親知らずを抜いたあとの注意点

抜歯当日に安静にしている男性

親知らずの抜歯は、手術の一種です。そのため、抜歯後に注意すべき点を守らないと、回復が遅れたり感染症を起こしたりするリスクが高まります。以下に、抜歯後の過ごし方について解説します。

抜歯当日は安静にする

抜歯当日は、歯茎に穴があいた状態になります。出血や痛みを起こすと、状態が改善するまでの時間が延びます。

親知らずを抜いたあとは激しい運動や飲酒、入浴など、血行を促進する行為は避けましょう。また、抜歯した部分での咀嚼や、指や舌で傷部分を触ることも控えてください。

患部を刺激しない

抜歯後の傷口はとてもデリケートな状態です。舌や指で触れると、傷口が開いて出血や感染を引き起こす可能性があります。

また、強くうがいをして血液のかさぶたがはがれると、痛みや再出血の原因になります。食事をするときも、反対側の歯で噛む、やわらかいものを選ぶなど、患部に刺激を与えないように注意しましょう。

食事はやわらかく刺激の少ないものを選ぶ

抜歯した側を避けて噛むようにし、おかゆやスープ、煮込みうどん、ヨーグルトなど、やわらかく消化の良い食べ物から始めましょう。避けるべき食べ物は、香辛料などの刺激物や熱いものです。これらは患部を刺激し、炎症や痛みを悪化させる原因になることがあります。

また、ストローの使用は、吸い込むときの力によって患部の表面にできる血餅(けっぺい)を剥がしてしまうリスクがあるため、避けるべきです。血餅が剥がれると、ドライソケットという強い痛みを伴う状態になる可能性があります。抜歯後2〜3日は特に、患部に刺激を与えないよう注意しましょう。

喫煙・飲酒は控える

喫煙や飲酒は傷口の治癒を遅らせるため、できれば1週間、最低でも3日間は控えましょう。特に喫煙は、血流を悪化させることで痛みや感染リスクを高めるため、回復を妨げます。アルコールも同様に、炎症を促進することがあります。

痛みや腫れが続く場合は受診する

痛みや腫れは通常1週間ほどで落ち着いてきますが、それ以上続く場合や、強くなるような場合は感染症の可能性もあるため、早めに歯科を受診しましょう。また、口が開けにくくなる顎関節症状や、しびれなどの神経症状がある場合も、速やかに相談することが大切です。

痛み止めの効果が弱い、薬による副作用が出ていると感じた場合も、我慢せずに相談してください。

まとめ

笑顔で仕事をする会社員

親知らずを抜くべきかどうかは、人それぞれの歯の生え方や口腔内の状態によって異なります。見た目では問題がなさそうでも、実は内部でトラブルが進行していることもあるため、自己判断だけで決めるのは避けましょう。

親知らずを抜くべきかどうかは、自分で判断するのではなく、歯科医師に相談して総合的に判断することが大切です。定期的な検診を受けることで、親知らずの状態を把握し、必要な対応につなげられます。

気になる症状がある場合や、親知らずの状態を確認したい場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。

親知らずにお悩みの方は、東京都港区「虎ノ門ヒルズ駅」より徒歩1分にある歯医者「虎ノ門ヒルズ駅前歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、妥協なき歯科医療を目指して幅広い治療に対応しています。虫歯・歯周病治療や精密根管治療、生体親和性、インプラント、矯正治療など、さまざまな診療を行っています。

ホームページはこちら、WEB診療予約も受け付けておりますのでぜひご覧ください。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひチェックしてみてください。

戸澤 有理恵

■この記事の監修者

戸澤 有理恵

経歴
  • 2012年 昭和大学歯学部 卒業
  • 2013年 昭和大学歯科病院臨床研修医 修了
  • 2016年 昭和大学大学院歯学研究科 補綴歯科学専攻 博士課程 修了
  • 昭和大学歯学部歯科補綴学講座 兼任講師
所属学会・認定医
  • 日本補綴歯科学会 専門医
  • 日本口腔インプラント学会
  • 日本アンチエイジング歯科学会

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