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横向きの親知らずは抜歯した方がいい?放置するリスクと抜歯の判断基準入稿チェック待ち 

こんにちは。東京都港区「虎ノ門ヒルズ駅」より徒歩1分にある歯医者「虎ノ門ヒルズ駅前歯科」です。

横向きに生えた親知らずが痛む様子

「親知らずが横向きに生えてきたけど大丈夫?」とお悩みの方がいらっしゃるのではないでしょうか。親知らずは必ずしもまっすぐに生えてくるものではありません。横向きに生えたり、なかには顎の骨に埋まったまま生えてこないケースもあります。

横向きに生えた親知らずを放置すると、炎症や歯並びの乱れ、さらには隣の歯への悪影響など、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。そのため、状態によっては抜歯が検討されることもあるのです。

では、どのようなときに抜歯が検討されるのでしょうか。また、横向きに生えた親知らずはどのように抜くのでしょうか。

今回は、親知らずが横向きに生える原因や放置するリスク、抜歯の必要性などについて解説します。親知らずの状態が気になる方や抜歯を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

横向きに生えた親知らずとは

横向きに生えた親知らずの様子

親知らずとは、正式には智歯(ちし)と呼ばれ、通常は上下の一番奥に左右それぞれ1本ずつ生える歯です。横向きに生えた親知らずとは、歯冠(歯の見える部分)が隣の歯に向かって水平または斜めに傾いている状態を指します。

歯ぐきの中に埋まったまま完全に見えない場合もあり、レントゲンや口腔内の診察で診断します。この状態を専門的には、水平埋伏智歯と呼ぶこともあります。

親知らずが横向きに生える主な原因

親知らずが横向きに生える主な原因を紹介する女性

親知らずが横向きに生える主な原因は、顎に親知らずが生えるスペースがないことです。顎が小さい、あるいは歯列がきつく並んでいると、智歯がまっすぐに萌出できずに傾いてしまう可能性があります。

また、歯の向きや隣の歯の位置関係、萌出のタイミングも影響することがあります。これらは個人差が大きく、一概にこれが原因と断定するのは難しいため、歯科医師は画像と臨床所見を総合して判断します。

発生しやすい年齢と経過の特徴

親知らずは一般に10代後半~20代前半に萌出しやすく、18〜25歳ごろに問題が出ることが多いです。30歳以降は新たに萌出することは少ないものの、すでに生えている親知らずが炎症を起こすことはあります。症状がない場合でも、定期検診で経過を観察することが重要です。

症状と考えられるリスク

親知らずに痛みを感じる女性

横向きに生えた親知らずは、痛みや腫れ、虫歯などのリスクが高く、周囲の歯や歯並びへの影響も考慮する必要があります。ここでは、それらのリスクについて詳しく解説します。

痛みや腫れ

横向きに生えた親知らずは周囲組織を圧迫しやすく、歯ぐきの一部が半分覆われた状態(半埋伏)では細菌が入りやすくなります。これにより、痛みや腫れが生じることがあるのです。炎症が繰り返されると、周囲組織に波及して症状が強くなる可能性があります。

虫歯・歯周病のリスク

親知らずが傾いていると歯ブラシが届きにくく、食べかすやプラーク(歯垢)が溜まりやすくなります。結果として親知らずだけでなく、隣り合う歯も虫歯や歯周病になるリスクが高まります。ケアが難しい場合は、早めに歯科医師に相談することが望ましいです。

隣接歯や歯並びへの影響

横向きの親知らずが隣接歯に持続的な圧力をかけると、歯並びが乱れたり、歯根の吸収(隣の歯の根が短くなる現象)を引き起こしたりする可能性があります。こうした影響は徐々に進行するため、定期的に歯科医院で確認してもらうことが大切です。

口臭や繰り返し起こる炎症

親知らずが横向きに生えていると、歯と歯ぐきの隙間に細菌がたまりやすくなるため、口臭の悪化や膿の排出、慢性的な違和感が生じることがあります。これらが1週間以上続く、あるいは痛みが強くなる場合は歯科医院への受診を検討してください。

横向きに生えた親知らずの治療

親知らずの治療を受ける女性

横向きの親知らずの治療は、症状の程度や将来的なリスクを踏まえて検討されます。ここでは、抜歯が検討される基準や治療の流れ、治療後の注意点についてくわしく解説します。

抜歯が検討される基準

抜歯は必ずしも早急に必要とは限らず、症状の有無・周囲歯への影響度・患者さんの全身の状態などを総合して判断します。痛みや腫れを繰り返す、隣接歯に影響が及んでいる、清掃が困難で将来的に問題が予想される場合には抜歯が検討されることが多いです。

痛みや腫れなどの症状が軽い場合は、経過観察、鎮痛薬や抗菌薬による一時的な対処、口腔衛生の改善で様子を見ることがあります。

ただし、これらは根本的な解決にならないことが多いため、長期的な方針は歯科医師と相談しながら決めます。

検査から抜歯までの一般的な流れ

まずレントゲンや必要に応じてCTで歯と周囲構造(神経や血管)の位置関係を確認します。抜歯が必要と判断された場合は局所麻酔をしてから行われることが一般的で、歯が深く埋まっている場合は歯を分割して取り出すことがあります。

手術後は止血・縫合を行い、術後の説明と薬の処方が行われます。

抜歯後の注意点と回復のコツ

抜歯当日は激しい運動や長時間の入浴、飲酒を避け、ガーゼで止血を行ったあとは強いうがいは控えてください。処方された抗生剤や鎮痛薬は指示どおりに服用し、食事をするときは抜歯部位を避けましょう。柔らかいものを選ぶと回復がスムーズになります。

腫れや痛みが強い、発熱や膿が出る場合は速やかに歯科医院を受診してください。

親知らずを抜くときにかかる費用・通院回数の目安

親知らずを抜くときにかかる費用・通院回数のイメージ

横向きに生えた親知らずを抜くときにかかる費用や通院回数は治療の内容や難易度によって異なります。事前に確認しておくことで安心して抜歯に臨めるでしょう。ここでは、抜歯をする場合にかかる費用の目安と通院回数について詳しく説明していきます。

一般的な費用目安

健康保険が適用される場合、自己負担は原則3割で、単純な抜歯は4,000円から5,000円が目安になることが多いです。

ただし、抜歯の難易度などによっても費用は大きく変わります。事前に歯科医院で費用を確認することを推奨します。

通院回数の目安

一般的には初診・抜歯・抜糸・経過チェックの計2〜3回が多いですが、炎症の程度や術後の経過によって回数は増えることがあります。通常は数日〜1週間ほどで日常生活に戻れることが多いです。

親知らずを抜くことで期待できる効果

抜歯した親知らずの歯

抜歯によって周囲への圧迫が軽減され、炎症や痛みの再発を抑えやすくなることが期待できます。また、清掃性が向上するため、隣接歯の虫歯や歯周病のリスク低下につながる可能性があります。

ただし、個人差があり、術後にも定期的な口腔ケアは必要です。

また、若いうちに抜歯を行うと骨の回復が早い傾向がある一方で、抜歯は外科処置であり合併症のリスクもあります。将来的なリスクと即時の手術リスクを比較し、メリットとデメリットを歯科医師と十分に話し合って決めることが重要です。

まとめ

横向きに生えた親知らずを抜歯して食事を楽しむ女性

横向きに生えた親知らずは、必ずしも抜かなければならないというわけではありません。痛みや腫れ、隣接歯への影響、歯並びの乱れなどが見られる場合は、抜歯が検討されることが多いです。

一方で、痛みや腫れなどの症状がほとんどなく、周囲への影響も少ない場合は経過観察を選ぶこともあります。

また、抜歯後は腫れや痛み、出血などの一時的な症状が起こることがありますが、適切なケアを行うことで回復は早くなります。さらに、早めに処置を行うことで、将来的な歯並びの悪化や隣接歯の虫歯・歯周病のリスクを抑える効果も期待できます。

無症状でも、定期検診で経過観察を続けることが、将来の口腔トラブルを防ぐためには重要です。気になる症状や不安がある場合は、自己判断せず、早めに歯科医師に相談することが推奨されます。

親知らずの抜歯を検討されている方は、東京都港区「虎ノ門ヒルズ駅」より徒歩1分にある歯医者「虎ノ門ヒルズ駅前歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、妥協なき歯科医療を目指して幅広い治療に対応しています。虫歯・歯周病治療や精密根管治療、生体親和性、インプラント、矯正治療など、さまざまな診療を行っています。

ホームページはこちらWEB診療予約も受け付けておりますのでぜひご覧ください。

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