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歯を失う原因には何があるの?

 こんにちは。歯科医師の戸澤です。
みなさんは毎日当たり前のように使っている歯が失われるかもしれないと心配になられたことはありますか。私たち人間の身体は怪我をしたり傷ついても再生する力を持っていますが、歯は一度失ってしまうと現代の医学では元に戻せません。そのため、歯が抜けてしまう原因や歯を失ってしまうリスクになる歯にはどんな特徴があるのかを知っておく必要があります。今回のコラムで少しでも思い当たることがあったら早めに歯科医院で検査をしてもらいましょう。

1、歯が抜ける原因にはどんなものがあるの?

1、歯が抜ける原因にはどんなものがあるの?

歯を失う原因には様々ありますが、そのランキングはご存知ですか?

第1位 歯周病
第2位 虫歯
第3位 破折

第4位 その他
第5位 埋伏歯(親知らずなど)
第6位 矯正

◎第1位 歯周病

◎第1位 歯周病

 軽度から重度まで症状や病態により分類されますが、軽度であれば歯茎の炎症のみに留まり、進行を抑制することができます。初期の歯周病では自覚症状がなくサイレントディジーズとも呼ばれることもあるほどです。痛みの自覚が出た時には歯周病は重度にまで進行していることも少なくなく、歯を支えている顎の骨が破壊されていることがほとんどです。歯周ポケットと言われる歯を支える骨が溶けて歯茎との境目にポケットができてくるのが歯周病です。歯周ポケットが4mm以上になると歯周病と診断され、10mmを超えてくるといよいよ歯が抜けるリスクが上がってしまいます。その結果歯がグラグラし、歯を失ってしまうのです。
世界の中でも予防が進んでいるスウェーデンでは80~90%、アメリカでも70%と高い受診率です。日本は以前よりも定期的に歯科医院に通院される方が増えてはいますが平均で10%未満、これだけの受診率の低さでは歯周病に罹患する確率も高くなりますよね。早期発見が歯周病はとても大切です。

◎第2位 虫歯

◎第2位 虫歯

 虫歯は細菌が歯に付着しお口の中での様々な環境により歯のエナメル質や象牙質が溶かされてしまう病気です。虫歯は痛みが出た時には歯の深いところまで進行してしまっていることが多く、神経を残せなくなってしまうことはあります。しかし自覚症状が出た時にすぐに歯を抜かなければならないほど深刻になるケースは少なく、定期的な健診を受けていると歯を削る量も削るタイミングも遅らせることができます。しかし、虫歯も進行度があり、痛みを放っていたままにしておくと虫歯菌によって歯の中の深いところや、歯の根まで進行してしまうと、詰め物や被せ物ができなくなってしまい抜歯をしないといけないこともあります。

◎第3位 破折

◎第3位 破折

 近年では、歯周病や虫歯のケアはしっかりしているけれど、歯の破折で歯を失ってしまう方が増えているのです。
歯の破折は、破折する場所によって歯冠破折と歯根破折に分けられます。歯冠は歯の頭の部分の破折で、歯茎より上に位置する部分です。歯冠破折では破折したところが小さい場合、大きい場合でも詰め物や被せ物で治療することが可能です。歯根破折は歯の根の部分が割れてしまうことです。症状がない方もいらっしゃいますが、噛むと痛い、歯茎が腫れているなど症状が出ることで歯根破折が見つかる場合もあります。歯茎付近に限局している歯根破折であれば治療により治せることもあります。根の先の方まで破折してしまっている場合は歯を抜かないといけないこともあります。現在は破折してしまった歯でも治療の選択肢は増えています。しかし破折というのは虫歯や歯周病と比較して皆さん身近に感じられないことが多いため、食いしばりや歯ぎしりなどを長年指摘されている方、固いものを好んで食べられる方、部分的な詰め物や被せ物がお口の中に多い方などは注意が必要です。破折前の亀裂の状態を歯科医院で見つけることも可能です。

◎第4位 その他

 その他というのには様々な要因が含まれます。全身的な健康状態によるものや、先天的に大人の歯がない方で残った乳歯を抜く方、事故や外傷により歯が折れてしまったり抜けてしまった。噛み合わせの不良により歯に過度な負荷がかかり歯の損傷を引き起こしてしまうこと。歯ぎしりや食いしばりによる力が過度に出てしまう方なども歯を抜く原因になることがあります。

◎第5位 埋伏歯(親知らず)

◎第5位 埋伏歯(親知らず)

 親知らずは8番目に位置する歯です。先天的にない方もいらっしゃればお口の中にしっかりと生えている方、顎の中に留まっている方などさまざまです。日本人は顎も小さい傾向にあり、8番目の親知らずまで入りきらない方も多く、生えてきたけど完全に生えきらず周りの歯茎の炎症を起こしてしまう、虫歯になってしまうことも多く認められ、抜く選択をされる方もいらっしゃいます。また、親知らずが横向きに生えてきていることで手前の7番目の歯の清掃が困難なことから虫歯ができてしまい、治療も困難なことから抜くこともあります。歯並びを改善するための矯正治療前に抜かれる方もいます。矯正により歯を動かすためのスペースやその後の後戻りを防ぐために抜くケースがあります。

◎第6位 矯正

 矯正治療は歯並びや噛み合わせを改善するのにとても適した治療法です。近年デジタル化も進み矯正治療もその治療の幅が飛躍的に伸びています。歯がガタガタなところを綺麗に並べるには並べるためのスペースが必要になります。歯と歯の間に隙間を作ることで歯並びを改善できることもありますが、十分なスペースが確保できない場合は、ご自身の歯を抜いてスペースを確保し歯を並べる治療を行うことがあります。審美的や噛むなどの機能的に問題の少ない小臼歯と呼ばれる4番目、5番目の歯を抜くことが多いですが症例により異なります。

2、抜けるリスクが高い歯はどんな歯?

 ここまでは抜ける原因についてお話ししましたが、ここからは抜けるリスクが高い歯にはどんなものがあるのが簡単に説明します。

① 歯冠(歯の頭が崩壊している歯)
昔被せ物をしていたけど取れてしまってそのまま放置していたケースが特に多く認められます。被せ物が取れてしまったという時点でその歯は虫歯になっていることが多く、何もせずに放置しているとどんどん進行し残せない状態になってしまいます。

② 歯周病が進行している歯
抜けてしまう原因の1位に歯周病がありましたが、歯科医院で歯周病の検査をした際に検査する歯周ポケットの深さが6mm以上の歯は中等度歯周炎に分類され、そのまま何も治療をしないでいると歯を支える骨が破壊され続きてしまうため抜けるリスクが高まります。歯周ポケットが10mmを超えている歯はグラグラとしてくるため将来的に抜けてしまう可能性が非常に高くなります。

③ 被せ物をしている歯
詰め物や被せ物をしている歯が必ずしも将来的に抜けてしまうとは言えません。しかし、健康な何も治療をしていない歯に比較すると、2次虫歯や感染のリスクは高いと言えます。被せ物も一生持つものはありません。虫歯になりにくい材質もありますが、被せ物には寿命があるため、より長く使えて再治療を行う回数を出来るだけ減らしてあげること、そして早期発見が何より大切です。虫歯治療をして被せ物が入ったから安心、ではなく、そこから出来るだけ長く使えるようなケアが重要です。

まとめ

 歯が抜ける原因には虫歯、歯周病以外にもさまざまあることをご紹介しました。その中でも近年破折による抜歯のケースも増えてきているように思います。これらのリスクを出来るだけ予防していくには、定期的な歯科医院での検査とケアが重要です。歯を抜くのは最終手段です。早期発見、出来るだけ最小限の治療に留めてあげることで皆さんの大切な歯が守られます。当院では患者さまそれぞれのリスク評価を行いオーダーメイドの予防プランを立てて治療にあたっています。ぜひお気軽にご相談ください。

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