虫歯があっても歯のホワイトニングはできる?注意点も解説
こんにちは。東京都港区「虎ノ門ヒルズ駅」より徒歩1分にある歯医者「虎ノ門ヒルズ駅前歯科」です。

ホワイトニングに興味はあるけれど、虫歯があるとできるのか不安に感じる方が多いでしょう。また、虫歯があっても今すぐホワイトニングを開始したい方にとって、どちらの治療が優先されるのか気になるのではないでしょうか。
本記事では、虫歯がある場合でもホワイトニングが可能かどうか、その注意点や治療との関係について解説します。安全かつ効果的に歯を白くするために、正しい知識を身につけておきましょう。
ホワイトニングとは

ホワイトニングとは、加齢や飲食によって変色した歯の色素を、専用の薬剤を使って分解・漂白し、本来の歯よりも明るく白くする処置です。歯の表面を削るわけではないため、身体への負担が少ないのが特徴です。
見た目を良くする目的でおこなう審美歯科になるため、保険適用外の自由診療が基本です。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの違い
ホワイトニングには、歯科医院でおこなうオフィスホワイトニングと、自宅でできるホームホワイトニングがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
オフィスホワイトニングは、歯科医院で専用の機器と高濃度の薬剤を使っておこなう方法です。1回の施術で効果が現れやすく、短期間で白さを実感できるのが特徴です。
ただし、持続性はやや短めで、定期的なメンテナンスが必要になる場合があります。重要なイベントが控えていて短期間で白さを実感したい場合に多く選ばれる方法です。
ホームホワイトニングは、歯科医院でマウスピースを作成し自宅で低濃度の薬剤を使って数週間かけて歯を白くしていく方法です。時間はかかりますが、効果が長続きしやすいです。頻繁な来院が必要なく、自分のペースで続けられるのも魅力のひとつです。
また、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを両方実施するデュアルホワイトニングも存在します。デュアルホワイトニングは両者のデメリットをカバーできるため、費用は高額になりますが満足度は高いでしょう。
虫歯があっても歯のホワイトニングはできる?

結論から述べると、虫歯のある状態でのホワイトニングは原則避けるべきだと言われています。ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素や過酸化尿素といった成分は、健康な歯に作用して着色汚れを分解し白くする働きがあります。
しかし、虫歯のある歯に使用すると、これらの成分がエナメル質を通過して象牙質や神経に浸透するリスクあります。歯科で取り扱うホワイトニング剤は強い成分であるため、神経に刺激を与える恐れがあり、痛みを感じたり知覚過敏のような症状が出る可能性が高まるでしょう。
虫歯が進行している場合は、特にリスクが大きくなります。また、虫歯で歯の色が変色しているケースでは、ホワイトニング後に色の差がさらに大きくなり色ムラが出る可能性が高いです。これでは、ホワイトニングの目的である審美性を向上させる効果が十分に得られません。
ホワイトニングを検討する際は、虫歯の有無を歯科医院でしっかり診てもらうことが大切です。
虫歯治療後に歯のホワイトニングをするときの注意点

虫歯の治療を終えてホワイトニングの適応と診断されたら、治療を開始します。
ただし、虫歯治療後にホワイトニングをする場合には、いくつかの注意点があります。注意点を事前に知っておくことで、トラブルを防ぎ、理想的な白さを手に入れられるでしょう。
詰め物や被せ物は白くならない
虫歯部分を治療する際は、歯科用のレジンやセラミック・銀歯など人工物を使って補うことが一般的です。これらの人工物は、ホワイトニング剤の作用を受けないため白くなりません。
ホワイトニングを受けた場合、周囲の天然歯が白くなる一方で、治療した部分の色は変わらないため色の差が目立つことがあります。たとえば、前歯の一部にレジンの詰め物があると、ホワイトニング後に色が浮いて見える場合も少なくありません。
ホワイトニング後に詰め物をやり直すことで、色調を統一できます。治療した歯の部位や範囲によって対応方法が異なるため、施術前に歯科医とよく相談しておきましょう。
治療直後の施術は避ける
虫歯治療を終えた直後の歯は、神経が過敏になっています。神経に近い深い虫歯だった場合や神経を取る処置をおこなった場合は、とくに注意が必要です。神経に刺激が加わっているので、一定期間の安静が必要になるでしょう。
治療後すぐにホワイトニングをおこなうと、神経が過敏になっているため痛みや知覚過敏といった症状が強く出る可能性があります。一般的には、治療から数日〜1週間以上経過し、歯や歯茎の状態が落ち着いたタイミングでホワイトニングを始めるのが理想的です。
歯科医師に指示された期間を空けてから治療を開始しましょう。
根管治療した歯は白くなりにくい
虫歯が神経にまで達していた場合、神経の治療をおこなう必要があります。神経の治療を受けた歯は、ホワイトニング薬剤で白くすることが難しいでしょう。
そのため、根管治療が完了したあとにホワイトニングをおこなっても、治療を受けた部分とほかの部分とで色ムラができる可能性が高いです。根管治療を受けた歯は、ウォーキングブリーチと呼ばれる治療を受けることで白くすることが可能です。
虫歯を予防する方法

すぐにホワイトニングをしたくても、虫歯が見つかった際は虫歯治療が優先されます。ご自身が希望したタイミングでホワイトニング治療をおこなうためには、日頃から虫歯を予防しておくことが非常に大切だといえるでしょう。
ここでは、日常生活の中でできる虫歯予防の具体的な方法について紹介します。
正しいブラッシングを身につける
虫歯の主な原因は、歯の表面に残る食べカスやプラークに含まれる細菌です。細菌は食べカスの糖分を栄養源として酸を出し、歯を溶かして虫歯を作ります。虫歯を予防するには、毎日の歯磨きを丁寧におこなってプラークを残さないことが基本です。
本人は磨いているつもりでも、プラークが落としきれていないケースは少なくありません。自己流の磨き方は、歯と歯の間や歯茎との境目に汚れが残りやすく、歯ブラシが当たる時間が短い部分など当てムラが出やすいです。
歯ブラシが不十分な部分は慢性的に汚れが溜まるため、虫歯や歯周病の原因になります。歯科医院では正しいブラッシングの指導もおこなっているため、一度チェックしてもらいましょう。
フッ素入り歯磨き粉を使用する
フッ素には、歯のエナメル質を強化し、虫歯菌が出す酸に対して歯を守る効果があります。市販の歯磨き粉にも多くの製品でフッ素が含まれていますが、濃度や使用量に注意が必要です。成人であれば、1,000ppm以上のフッ素が含まれた製品を選ぶと良いでしょう。
また、歯磨き後のうがいは、唾液を出すか軽く1回ゆすぐ程度にとどめ、フッ素が口の中に残るようにするとより高い予防効果が得られます。
間食や甘い飲み物を控える
虫歯の原因となる糖分と時間は、食生活の意識次第で改善が可能です。間食が多かったり、甘い飲み物を頻繁に飲んだりすると、口の中が常に酸性に傾きやすくなり、歯の再石灰化が追いつかなくなります。
また、だらだら食べは虫歯のリスクが高くなる食べ方のひとつです。食事やおやつの時間は決めて、歯が修復される時間を確保しましょう。飲み物はお水やお茶を基本にすることも、虫歯予防には効果的です。
定期的な歯科検診を受ける
どんなにセルフケアを頑張っていても、自分では取りきれない汚れが残ることがあります。虫歯や歯周病は、初期の段階では痛みなど違和感を感じにくいため、気づかないうちに進行していることも珍しくありません。
ホワイトニングを効率よくおこなうためにも、定期的な歯科検診を受診しましょう。3〜6か月に1回を目安に通院することで、虫歯の早期発見や歯石・バイオフィルムの除去が可能になります。
現在の歯の状態を把握することで、ホワイトニングの計画もスムーズに進められるでしょう。
まとめ

虫歯がある場合、基本的にはホワイトニングよりも虫歯治療を優先します。自己判断で施術をおこなうと痛みや悪化の原因となります。ホワイトニングを成功させるためには、虫歯の有無を確認し、適切な治療を受けてから開始するようにしましょう。
ホワイトニングを検討されている方は、東京都港区「虎ノ門ヒルズ駅」より徒歩1分にある歯医者「虎ノ門ヒルズ駅前歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、妥協なき歯科医療を目指して幅広い治療に対応しています。虫歯・歯周病治療や精密根管治療、生体親和性、インプラント、矯正治療など、さまざまな診療を行っています。